Top ≫ 紙魚日記 ≫ 紙魚日記まとめ - 謎の生態〜シミ
〜シミについてわかったこと〜
目次
◎ | パン、コーンフレーク、そば(乾麺・小麦を多く含むタイプ)、麩(焼麩)、蔗糖(上白糖)、牛乳(低脂肪乳)、脱脂粉乳、カボチャ(加熱後)、サツマイモ(加熱後)、カロリーメイト(チョコレート味)、たまごボーロ、ツナ缶、乾燥イトミミズ、かにぱん |
○ | ティッシュペーパー、セロテープ(R) |
△ | かつおぶし削りぶし(ちょっとかじる程度) |
× | ニンジンの皮、大根の皮、クエン酸(1/2/3) |
お申し越しのシミの飢餓耐性については、確かに私が「環境衛生」31卷6号(1984)に書いた「本の虫雑考」というエッセイで次のように述べています。絶食状態でも1年生きられるという実験が行われたことは確かなようですが、残念ながら詳細についてはわからない状況のようです。
「(ヤマトシミは)1年に3〜4回発生を繰り返すが、絶食条件下でも成虫ならば繁殖せずに1年間も生存する」。しかしこれは私自身の実験にもとづくものではなく、何らかの文献からの引用です。残念ながら古いエッセイで、論文でもないため引用文献の記述もなく、その出典を思い出せません。したがって、くわしい実験条件も不明です。記述の元となった文献を探してはみますが、見つからなかった場合はご容赦下さい。
(K.Umeya)
紙魚を飼育していて紙魚退治の方法を考えるのは変に思われるかもしれませんが、うちでも大量発生すればやはり対策を考えざるをえません。虫が嫌いな人はなおさらでしょう。
まず最初に紙魚ではない虫を紙魚と間違えている例もあるようですので本当にそれが紙魚なのかよく確認しましょう。「本につく虫=シミ」ではありません。
紙魚は普通の殺虫剤で死にます。殺虫剤を使えないような場所では粘着トラップなどが使われているようです。予防的な方法としては湿度を下げる(乾燥させる)ことがネット上では言われていますが、紙魚はさほど湿度が高いとは思えないような場所でも見られ、必ずしも乾燥させれば予防できるというようなものではないようです。乾燥について言うならセイヨウシミは他種に比べて高湿度環境を好む傾向があるとされているようなので効果があるのかもしれませんが、紙魚はゴキブリなどと違って外から侵入してくると言うより人が荷物と一緒に運んで分布が広がっていると見られますので予防自体にあまり意味はないようにも思えます。本をたくさん置いていると紙魚が発生すると考える人がいるようですがそのような事はありませんし、予防の為に本を捨てるなどというのは全く無意味な事です。
紙魚駆除の体験談を募集しています。紙魚を駆除したいという方は少なからずいらっしゃるようなので、ここで紹介できればと考えています。よろしくお願いします。
あわせて紙魚を譲ってくださる方も募集しております。種類や数は問いませんのでこちらもよろしくお願いします(送料は当方で負担します)。
Last Modified: 2 October 2022