紙魚がセロテープを食べていることに気付いた。時折テープをかじろうとしていたのは知っていたが、表面はツルツルしていてすべるので食べられないだろうと思っていた。食べた跡を見るとテープを折り曲げた部分や端のところから食べている。なるほどと思った。
セロテープはニチバンの商品である。その構造は四層からなり、上からはく離剤、セロハン、下塗剤、粘着剤となっている。ニチバンに問い合わせたところ、はく離剤と下塗剤は合成品で成分については非公表とのことだった。粘着剤は天然ゴムが主原料らしい。セロハンは再生セルロースである。結局成分については詳しいことがわからないため何が紙魚を引きつけたのかはわからないが、パンやコーンフレークほど好きというわけではないようである。食べ跡には粘着剤が残されているが、食べたくなかったのか食べられなかったのかは不明である。
写真は透明フィルムに貼ったセロテープが紙魚に食べられた跡。周辺部分から食べ進めている様子がわかる。
追記(2009-2-15)
あるテレビ局の取材によると粘着剤は天然ゴムのほかに黄色の天然樹脂と白色粉末の酸化防止剤が含まれていることが明かされていた。溶剤にはヘキサンが使われているようであった。
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