紙魚日記

シミ（紙魚、衣魚、蠹魚などと書くらしい）の飼育日記
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2022|09|10|

2008-07-02

先日国会図書館に申し込んでおいた資料が届いた。市立図書館で調べてもらった結果、国会図書館にあることがわかった資料だ。複写サービスの申し込み方法も教えてもらったので申し込んであったのだ。図書館の人、ありがとう。

町田龍一郎、増本三香．2006．日本産家屋性シミ目の同定法．家屋害虫．27(2), p.73-76

ひとつ失敗したと思ったのはカラーで複写の依頼をしなかったことだ。この文献には写真が９点載っていて、これらはカラーで掲載されている可能性があるのだ。もしこれから複写サービスを申し込む方はカラーで依頼することも検討したほうがよいように思う。

うちで見つかった紙魚は「日本産家屋性シミ目の同定法」で検討した結果、セスジシミであることがわかった。日本で見られる家屋性シミ目８種類のうちの１種だ。

セスジシミの特徴は背中に縦方向の縞模様があること。

紙魚に低脂肪乳を与えてみた。そのままで与えるわけにはいかないので砂糖の時と同じくティッシュペーパーに染み込ませて乾燥させたものを用意した。牛乳ペーパーは完全に乾くとにおいは感じられなかった。低脂肪乳にしたのは特に意味があってのことではなく、たまたまである。

この牛乳ペーパーを紙魚に与えたところ好んで食べた。牛乳が好きなのか、あるいは牛乳に含まれる特定の成分が好きなのかは不明である。糖質を好むという話もあるので牛乳に含まれているであろう乳糖にひかれたのかもしれない。

_ しみぬき [Lindsay氏の論文と、飼い方本両方に書いてあった気がします。イースト粉末も、タンパク質補給という意味合いが一..]

_ ぽんぽこ豆 [粘り気のある物はうまく食べられなかったりするんでしょうか。そういえばシミが触角を掃除しているところはほとんど見た..]

_ しみぬき [＞粘り気のある物はなるほどありそうな感じです。硬いものには歯が立たないし、かびそうなもの・かびたもの..]

紙魚が脱皮した。今回は見やすい場所で脱皮したので脱皮殻を食べる様子を観察した。細いものを食べるのは得意なようで、触角も上手に食べていた。脱皮が完了してから脱皮殻を食べ切るまでにかかった時間は約90分だった。