しばらく前のことになるが、りんごを餌にするつもりで薄く切って干していたのをすっかり忘れていたのに気が付いた。せっかくなので試してみた。
写真の左側がりんごを薄く切って干したもの。下の文字が透けて見える程度の厚さに切った。これを餌として与えたところ写真右側上のようになり、さらに時間がたつと写真右側下のように皮だけが残った。皮の幅は1mmもないのに食べ残すとは思わなかった。どうもりんごが好きというより甘味があったので食べただけのような気がする。たぶん皮は甘くないだろうし、しかもちょっと硬い。その上フェノール成分を含んでいるなら苦いはずだ(シミが苦味を感じるかどうかはわからないが)。ニンジンや大根の皮も砂糖で煮てやれば食べるのかもしれない。
今日セスジシミがひょろひょろと出てきたのを見つけて捕まえた。部屋でセスジシミを見るのは四回目、捕まえたのは三匹目である。このシミが前回捕まえ損ねた個体かどうかはわからない。数ヶ月に一度出てくるところをみると、どうやら細々と繁殖しているらしい。放し飼いにして数を維持するべきだろうか。
今回捕まえたセスジシミはまたメスだった。シミはオスメスがほぼ1:1で生まれてくるらしいので同じ数だけオスもいるはずなのだが。
セスジシミの産卵管は他の種と比べるとやや長いようだ。
15日、新たにシミを譲ってもらったので仲間が増えた。体は透き通るような白で形はヤマトシミに似ている。
送ってもらった六匹のうち一匹は不幸にも輸送中に死んでしまった。残り五匹の中の一匹は輸送中に脱皮を始めたらしく、くしゃくしゃになった殻がお尻の先に付いていた(時間の経過順は1→3)。1でお尻の先に付いている殻は2、3では右端に写っている。小さくてわかりにくいのでほかの四匹も写真を撮った。体の幅が頭の幅に対してそれほど大きくない体型であることから脱皮をした個体を含む四匹は幼虫段階にあると思われる。無事に育ってくれることを願う。
新しい仲間がまた脱皮していた。今回は一番大きいいかにもシミらしい体型の個体だ。脱皮後の体色は銀白色で、脚・触角・しっぽには模様がないように見える。おなかも少しぽっこりしており、これらの特徴を考えるとたぶんヤマトシミだろう。
妙に体長が長く見えるシミがいたのでもしやと思ってよく見ると脱皮しているところだった。が、ひっくり返っていた。元に戻れるようにティッシュペーパーをちぎってつかまらせようと用意しているうちに自力で元に戻っていた。
よい機会なので殻から抜け出す最後の様子を写真に撮った。
餌として株式会社キョーリンの教材乾燥イトミミズを買ってみた。我が家に金魚がいた遠い昔に一度買ったことがあるのでどういうものかは知っていた。当時のパッケージは紙箱だったように思うが今はチャック付きのポリパッケージになっている。ビタミン入り乾燥イトミミズもあるがビタミンにあたる化合物は生物種によって異なり、ヒトのビタミンをほかの生物に与える意味が理解できないので値段の安い普通の物にした。
初めは乾燥イトミミズではなく乾燥赤虫にしようかと思っていたが、あれこれ調べていると釣り餌用赤虫には脱皮を抑える薬剤が使われているという情報があった。これは昆虫には毒として働き、シロアリの駆除剤(ベイト剤)に使われているという。脱皮抑制剤が混じることはないだろうとは思うものの、キョーリンサイトにはこのことについての記述はなく、問い合わせフォームも見つからないので乾燥イトミミズのほうにしておくことにした。こういうのを風評被害と言うのかもしれない。ちなみに脱皮抑制剤は魚には影響しないそうだ。
乾燥イトミミズを飼育箱に入れて様子を見てみると、餌として十分機能しているようであった(写真はオナガシミの様子)。ツナ缶と違って餌用に処理する手間もいらないし柔らかいので乾燥イトミミズのほうがよさそうである。酵母などを使って供給するべきだろうかと以前から気になっていた微量金属成分(ミネラル成分)の補給もこれで出来るのではないかと期待している。
ヤマトシミが卵を産んだ。産卵の動作をしているのは知っていたが、産卵の動作をすれば必ず卵を産むというわけでもないので油断していた。
卵は全部で10個ほどあり、クロマツシミやオナガシミの卵と比べると小さいように見える。産卵した紙魚は体長が8mmほどでオナガシミの半分ぐらいしかなく、卵の大きさが違うのは当然なのかもしれない。
卵の写真は非常に荒いものになった。暗いのが原因かもしれない。
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_ t [ワラジムシもミルワームもリンゴも梨もサツマイモも皮だけ残します〜。 皮ってけっこう防御力ありなのかな?そういえばリン..]
_ ぽんぽこ豆 [すごいですね、皮。でも分解者の人達が食べ残ししたらダメな気も。 りんごは選別されてるからってことはないんですかね。見..]