クロマツシミがしばらくぶりに卵を産んでいた。しばらく間があったのは連続して産卵出来ないからなのかもしれない。写真に写っているとがったものは画鋲(がびょう)である。
先週の卵の残骸は五週目になってどこかに行ってしまった。とても軽いせいかすぐどこかに行ってしまう。写真では左上と右下に卵が見えるが右下の卵は丸みを失っている。おそらく死んでいるか、最初から生きていなかったのだろう。左上の丸い卵は二週遅れ、すなわち三週目あたりの卵ではないかと思われる。
そして初齢とみられる幼虫が出てきた。別の所に産まれた卵からかえったようだ。大きさは1mmを少しこえるぐらいか。無色で見た目は白に見える。体にくらべて頭が大きく、これは他のシミと同じである。無事に大きくなって欲しいと思う。
日本家屋害虫学会の学会誌「家屋害虫」が CiNii で見られるようになっていた。無料公開されるようになってもう一年ほどになるようだ。シミを見分ける資料としてはこの学会誌に載っている「日本産家屋性シミ目の同定法」がわかりやすい。
シミ関連の記事
町田龍一郎、増本三香、2006、日本産家屋性シミ目の同定法、家屋害虫 27(2), 73-76
青木聡和、柴山淳、富岡康浩、2009、茨城県守谷市の住宅に発生したセスジシミの記録、家屋害虫 31(2), 113-115
自宅産のセスジシミが動かなくなった。18日には明らかにこれまでとは違う様子が見られ、翌19日夜にはひっくり返って自力では元に戻れない状態になっていた。そもそもひっくり返ること自体が異常なのでこの時点でもう長くないことは明らかだった。ひっくり返ったままにしておくのもどうかと思ったのでとりあえず腹面を下にしておいた。その後セスジシミは少し移動したものの、結局長い距離を移動することなく動かなくなってしまった。(写真は20日に撮影したもの)
あとになってもっとおいしいものを食べさせてあげればよかったなといつも思う。しかしシミにとってのおいしいものが何なのかわからないためこの問題は解決しそうにない。
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_ t [あ!わたしは小さいものを写す時、大きさ比較でつまようじを使ってきたけど、画鋲の方がカッコイイですね(^◇^) ]
_ ぽんぽこ豆 [カッコイイですか? ではもっとほめてください(笑) 画鋲は厚紙とその上のフィルムの固定用で、大きさの対照用ではなかっ..]