紙魚日記

_ [文献][オナガシミ] The biology of the Ctenolepisma longicaudata （オナガシミ）

Lindsay氏の論文を入手。シミがエサなしで１年生きられるという話が本当なら元になった論文があっていいはずだと思って検索していて見つけたもの、だったような気がする。見つけてから半年以上経つと記憶もあいまいだ。

この論文ではオナガシミがエサなしで約10か月生きたとされている。シミの種類も違うし１年でもないのでこの論文が元というわけではなさそうである。いったい出所はどこなのだろうか。

Lindsay氏の論文を入手するのに時間がかかった理由の一つは長文であったことにある。50ページ近い英語の論文を手に入れてはたして読めるのか、というなんとも情けない理由だ。そして二つ目はこの論文が国会図書館になかったこと。国会図書館にない場合、一般人には入手が困難となる。というのは大学の図書館は基本的に内部の人のためのもので、一般人に複写物を送ってくれるような面倒なことは行っていない所が大半である。行っている所でも「日本国内で他の図書館には所蔵されていないこと」を条件にしていたりして、実質的にサービスは受けられない。そういう事情の中今回論文が入手できたのは運が良かったのかもしれない。ありがたい話である。

さて当の論文の内容であるが、目次があったので参考のために記録しておく。
Feeding habits, Life history, Effect of temperature and humidity, Nocturnal habits, Spraying

Lindsay, E. (1940)
The biology of the silverfish, Ctenolepisma longicaudata Esch. with particular reference to its feeding habits. Proceedings of the Royal Society of Victoria 52, 35-83.