オナガシミの飼育箱に幼虫(写真左)がいるのを見つけた。色はクリーム色。初齢幼虫と思われる。卵・幼虫ともクロマツシミより時期が若干遅かったのは、オナガシミの方がやや高い温度を好むことを示唆しているのだろうか。
ついでにクロマツシミの幼虫も撮影した(写真右)。いずれも敷物にしているティッシュペーパーの下、つまり飼育箱の底との間に入り込んでいる幼虫を撮影したものだ。紙魚の成虫は紙だけでも長期間生きられるが幼虫は紙だけでは生きていけないため、この状況は好ましいとは言えない。幼虫は上に連れ出すには小さ過ぎる。なんとか紙以外のものを食べられるようにする必要があるのだが、現状では自ら出てきてもらうしか方法はなさそうである。元々成虫の飼育しか念頭になく、幼虫のことまではよく考えていなかったのが災いしている。
写真は逆光で撮影したせいか色はわからなくなっているが、クロマツシミの幼虫は赤茶〜褐色に変わってきている。鱗粉はまだない。時間がたつにつれてごく薄い色からだんだんと色が濃くなっていくらしい。オナガシミの幼虫とくらべると腹部がほっそりしてより成虫の形に近くなっているのがわかる。
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