先にpiliferaであげた論文に出てきた Thermobia aegyptiaca (Lucas, 1840) と見られる写真が、別件を調べていて見つけた論文(1)に掲載されていた。写真自体は T. campbelli (Barnhart, 1951) として掲載されたものであるが、Fauna Europaea によると T. campbelli は T. aegyptiaca であるという。なお T. campbelli は、元々は Ctenolepisma campbelli Barnhart, 1951 として報告(2)されたものだった。つまり
という関係にある。これについては論文(3)に書かれているらしいが、(3)は国内では京都大学と国立民族学博物館だけしか持っていないようである。
報告(2)によるとC. campbelli、つまり T. aegyptiaca であるが、体長8mm、腹肢が一組、背中は銀灰色の鱗粉で覆われているとされている。残念ながら素人目には特筆すべき特徴は見出せない。
1) Pedro Wygodzinsky.1972.A review of the silverfish (Lepismatidae, Thysanura) of the United States and Caribbean area.American Museum Novitates.(2481), 1-26
公開先:American Museum of Natural History
2) Clyde S. Barnhart.1951.A new silverfish of economic importance found in the United States (Thysanura:Lepismatidae).The Ohio Journal of Science.51(4), 184-186
公開先:Knowledge Bank of University Libraries at The Ohio State University
3) J. Irish.1988.Revision of Thermobia Bergroth (Thysanura:Lepismatidae).Cimbebasia.10, 15-30.
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